暮れる 茜 稲を焼き 黄金色の海 そよぐ 一波、二波 冷たい風吹き抜けて 巡る なんて嘘ばかり 季節は去りゆき 戻ることは二度と無く また、知らない夏が来る 憶えているのは、ささやかなこと 土と草のあの匂い 陽炎の奥 おぼろげに揺れている 誰かの影 燃える 鮮やかな夕暮れ 心、朱に染まる 朽ちる命の欠片を 今、空風吹き、さらう 終わる季節 その際に 言葉は語らず 呷る 一口、二口 募る想い飲み干して あまりに早く過ぎていく日々に 置き去りにされて、人は 目の前、今、過ぎる日々気づけずに 繰り返す 紡ぐ 散らばる記憶を 集め、糸を成す それは、知らないはずなのに 懷かしい景色 時が経つほどきらめく過去に 捕らわれて、人は生きる 悲しいほどに美しい想い出を 抱きしめて あまりに早く過ぎていく日々に 置き去りにされた君よ 振り返るな、とは言わないよ だけど、消えないで 終わりの季節がまた訪れる 悲しいほどに、今、美しく 過ぎた日々に遺した想いを 集めて、春を待つ lalalalala lalala lalalalala lalala ha~ 「忘れないで」 と、手を振る君のこと 想い、ただ春を待つ