動き出すこの鼓動 "私"が始まる 色のない世界から 何を得て想うのだろう? さらさら砂を零した 舟が進む先で 出会った凛とした目の 少女は笑っていた 何もかも掴みたい その願いは愚かで 無知ゆえの無謀さに。 気がつけば手を伸ばした 握られたぬくもりから 人が持つあたたかさに 感情が芽吹いた 動き出すこの心 "私"が息づく 色づいた世界から 見た夢は脆く儚く さらさら砂は零れて 残る刻は僅か "私"が塗りつぶされる 嫌だと叫んでいるのに