[ti:0] [ar:0] [al:0] [offset:0] [00:11.59]ケンタウルス露をふらせ、ふらせ [00:15.21]空き瓶を手に持って [00:18.50]天気輪の柱から [00:21.41]伸びていく線路 [00:24.32]輝く三角標を頼りに [00:27.52]そらへ駆け上る汽車 [00:31.05]気づけば正面の席 [00:34.01]君が振り向いた [00:49.42]天の川は水素より透き通って [00:55.45]時折 虹のようにきらめいた [01:01.44]凍った北極の雲で鋳たような [01:07.52]十字架は永久に立っていた [01:14.00]百二十万年前のくるみから [01:17.59]聞こえた歌声 [01:20.00]雁の足は口のなかで甘く溶け [01:24.00]なくなった [01:25.30]ケンタウルス露をふらせ、ふらせ [01:29.07]銀河鉄道の夜 [01:32.22]どこまでも、どこまででも [01:35.27]一緒に行こうか [01:37.58]不完全な幻想第四次の [01:41.33]銀河さえ通り越して [01:44.52]どこまでも、どこまででも [01:47.39]君となら行ける [02:02.57]黄金色の苹果は香り高く [02:08.53]きれいに剥いた皮はすっと溶けた [02:14.17]蠍は溺れ死にゆきながら祈る [02:20.59]皆の幸いを [02:22.04]夜の闇を今も照らし続けている [02:25.26]蠍の火 [02:26.00]ケンタウルス露をふらせ、ふらせ [02:30.16]天上さえも過ぎて [02:33.26]どこまでも、どこまででも [02:36.34]ふたりきりで行こう [02:39.00]石炭袋に似たそらの孔 [02:42.38]ふと恐ろしくなって [02:45.54]君の手を取ろうとした [02:48.55]君はいなかった [03:14.26]夢中で車掌車まで駆け抜けて [03:19.03]闇に身を躍らせて [03:22.09]浮かび上がる君の手を [03:25.25]確かに掴んだ [03:27.59]気づけば僕たちは川のなかで [03:31.13]水面越しの銀河と [03:34.16]気泡を仰ぎ見ながら [03:37.18]手を繋いでいた