古いスマホがあった 画面に映る君の顔 あどけない笑顔ずっとこちらを見つめてる 思わずスワイプした タイムカプセル片隅隠れた 一つ一つに 君の欠片を探してしまうよ 悲しいくらいに 魔法みたいにあの日のままで テーブルに置いた 君が残したイヤリング 僕はもうメモリー上書きされているだろう 一人置いてきぼりで セピア色した映画を撫ででく 屈む造作に 駆け巡っていく君との思い出 二人の格好はまだ 何も知らない子供のようで タイムカプセルありがとうさよなら もう還らない 波打ち際の砂の城のように 汚れてしまうよ メモリーを消して あの空に投げた