揺れる眼差しから 滲む街並みと霞む空が見えた 不器用に 描いてた想いの行方も 今では懐かしい なぜだか なにもないようなふりで歩く 風がぼくを攫う さよなら、その瞬間のために 生まれたわけじゃない 繋がってた、それなのに いくつもの明日が背中追い越してく 行くあてさえ彼方まで 大事にしまってた宝物たちが 色褪せていくように すれ違う季節は そっと呟いた 巡る時間の中 見上げた太陽は 変わらない無口で 僕を照らしていた さよなら、その瞬間のために 出会ったわけじゃない すり抜けてく約束は 「いつも」が「いつも」じゃなくなるその日まで 温もりさえ遠くても さよなら、その瞬間のために 生まれたわけじゃない 繋がってた、それなのに 記憶の景色は君だけがいないまま まるで当たり前みたいに 過ぎ去っていった あの日の僕たちに 手を振り今歩き出す