進化の築いた摩天楼が空の流れを止めてから 私たちの呼吸源は他人の肺にゆだねられた 誰かの寄りかかる先には誰かが 私の歩む先には誰かだった残骸が 月光降り注ぎ傘を差す君 穴だらけの顔は私じゃない そう 呟いた ....... 宵の水面に映るまがいものの光はそれすらが紛い物 されど水面は地を埋め尽くしている これが僕の望んだ世界 理想の楽園 独白を破壊する衝動 対話に創造される苦悩 痛みを忘れて違いと手を 鏡を割れど書割のような網では何も捕えられず あなたはただ自己と向き合う術を失うだけ 無数に増殖した私だけが ...... あなたを理解する? -END-