[ti:月界の御子] [ar:ASAGI] [al:斑] [00:33.818] 我 月界の御子なり [00:51.067] 望月の夜 飛車に乗りて参らむ [01:01.825] 御簾(みす)より覗くは聞き愛づる不死の山 [01:12.831] 徒(いたずら)に流るる時 月の都を出で立ち 巡り逢ふ [01:23.545] 秋闌(た)けて燃ゆる心 然すれば涙なりけり [01:35.103] 思ひ焦がれ 百夜(ももよ)通いは君がため [01:40.462] 一代(いちだい)に一度(ひとたび) 花咲かせたり [01:45.507] 恋文(ふみ)を交わし いつか契りを結ぶ 夢路に舞ふ萩かな [02:20.599] 宵うち過ぎて戦雲垂れ込めたり [02:31.406] かの空より月の迎へ参(まう)で来る [02:42.247] あまつ風 弓矢のやうに敵(あた)を砕きて 月へ追ひやらむとす [02:52.935] いとかなし 然れど我は刀を抜きて戦ふ [03:08.502] 思ひ焦がれ 百夜通いは君がため [03:13.947] 一代に一度 花咲かせたり [03:19.458] 恋文を交わし いつか契りを結ぶ 夢路に舞ふ萩かな [03:30.964] あはれ 惜しからざりし永遠(とわ)の魂(たま) [03:35.359] 泡沫の世も君を見れば楽し [03:41.187] 心あらば 我が咎をば見許して 恋路に鳴く虫かな [03:52.643] 天の羽衣さへ断ち切らむ