手つなぎの喧騒にて 指なき手掌なびかせども 誰もが見向きもせず 腐り落ちたと 安堵を偽証し 理解へ別れを 赤くならない掴めた手 閉ざされた朧月 磨滅を司る鏖の歌行き渡り 始まる一人から独りへの革命 凹凸は消え 生色は去り 風の行方を水だけが告げた 限りなく透けた鏡の境界で 知られる術を失う この痛みに相応しい名を