盲目の少女は人を忘れ 幽体の少女は我を忘れ 衰弱した顔でそれを眺め 僕は再び目を閉じる 呼び鈴が聞こえる ぼやけた視界に音が鳴る 視界が色褪せる ふたつの世界が混ざり合う 呼び鈴が聞こえる 夢と現が目を覚ます ひとつの希望も無い この世界に身体が溶けていく もうお仕舞い それは遠い過去のお話 しろとくろだけの世界を見てきた 一人の少女がそこに居た それは始まり 続く道の先の未来 しろ くろ ものくろに混ざった作り物 欠陥の少女は夢で出会い 始まりの終わりで糸を紡ぐ 色と今を忘れた少女たちは また全てを思い出す ( 夢は混じる ) 呼び鈴が聞こえる 無音の世界に響きだす 境界が崩れる 受話器の奥から音がする 呼び鈴が聞こえる 無言の世界で騒ぎ出す 壁の向こう側で 今ふたつの世界が壊れだす もうお仕舞い それはもう果てのない話 世界の中に取り残されてきた 一人の少女がそこに居た それは始まり 途切れる事のない未来 ?(ドレミファソラシド)に紛れた作り物? 欠陥の少女は夢で出会い 始まりの終わりで糸を紡ぐ 音と声を忘れた少女たちは また全てを思い出す 繋がって 溶け合って 繋いだ手 またほどけていく そしてばらばらに歩き出す 欠陥の少女は夢で出会い 自らの世界を作り歩く 欠けたネジで繋いだ少女たちは 今夢から目を覚ます