いっそ君のぜんぶが夢なら、 よかったのにな ねえ、ずっと知ってたの? 「すきだ」って言葉さえ 「うそだ」って言わせてくれ 「でもね」って惑うのも 「だけど」って淀むのも 聞き 飽き 飽き 泣き 飽きた 繋いだ手、ぬくもりも濡れた頬も 伝う涙も確かに在る きみと僕で重ねてきた時間は ここにあるのに きみはもう往ってしまう 大丈夫、分かってるだろう きみはもとの現実に還るだけさ このまま夢とともに溶解けるのは 僕の方なんだ 永い夢から醒めるきみに幸多き朝を