言葉なんて 伝えたいことの半分も 伝えやしないで 余計なもんばっか 撒(ま)き散らすんだ 善意だって 良かれと思ってやったって 裏目んなって いろんな人を 切り裂いたりするんだ ね 気持ちだって 十分ここに届いているのに 不安になって 言葉を飾ると 見えにくくなって 怖くなって 優しさにうまく答えられなくて 無口になって おなじところを ぐるぐる回るんだ ね わかりあえない わかりあいたい この不完全な道具に 頼らざるを得ない いつからなんだろう 旋律とリズムに 心と言葉 乗せて 人に届けはじめたのは ねえ ムジーク 伝えてよ やっかいなボクたちは 実にめんどうなスピーカーで 自分のなんだか 他人のなんだかの 言葉をのべつなくたれながし でもこんな大したことない この音も きっと誰かに届いて 生まれ変わり 誰かに 優しく 届いたりするのかも と 思うと救われるのかも  ねえ ムジーク よろしくね わかりあえない わかりあいたい この不完全な道具に 頼らざるを得ない それでも 目には見えない 空気の震え 何でこんなに 心を揺らすのか 今日も音があふれ出す 皆思い思い散らかっていく 忙しかったり 落ち込んでいたり それぞれの日常を繰り返す  ふとしたときに思い出す 呟きのようなメロディは 君の中に広がり続けて  やっかいなボクたちは 実にめんどうなスピーカーで 自分のなんだか 他人のなんだかの 言葉をのべつなくたれながし でもこんな大したことない この音も きっと誰かに届いて 生まれ変わり 誰かに 優しく 届いたりするのかも と 思うと救われるのかも  ねえ ムジーク よろしくね ねえ ムジーク よろしくね