…わたしを呼ぶのはだれ? 瓦礫の寢具に埋もれた眠り姬 目覚めのくちづけ夢みて幾夜 闇の中聽いた懷かしい響きは 誰かに貰ったわたしの名前 愛しい面影は少年の瞳 澄んだ声音 おぼろに搖れ手招く 光のほうへ——— 新しい朝日 鳥は歌い 世界は目覚める まだまどろむこの胸にも「おはよう」を告げて 瓦礫の城あと彷徨う灰かぶり 夢見の魔法は目覚めて解けた 見知らぬ街角に 想い出は一欠片の歌だけ 空へ問いかけるの 光の下で——— 永すぎた夢は終わりを告げわたしは目覚めた 生まれての想い乗せて 奏でるの独唱歌(アリア) 瓦礫の世界に目覚めた歌姬 今はまだ何も知らずに夢を唄う 知らずに恋を唄う 知らずに愛を唄う…