凍える季節は雪に融けて春の盛り 色付く街角 君の姿追いかけた 面影儚く つむじ風に消えるけれど 遠い日交わした約束だけは今も憶えてるよ あの花はなぜ舞い散るその間際も あんなに美しく咲きほこるの 咲くは花 奏でるは調べ 弥生の空舞う雪 咲いて散り幾度繰り返す 神話の恋語り 往くは人 変わらぬは想い 久遠の果て見た夢 千年前誓った逢瀨 この樹の下で 色めく季節は終わりを告げ遙か遠く… この胸残した溫もりだけは今も憶えてるよ あの人はなぜ 去りゆくこの間際も あんなに美くしく 微笑むのだろう 散るは花 うつろは命 黃昏空舞う風 散って咲き幾度繰り返す 二人の恋語り 往くは時 叶わぬは祈り 刹那の間に見た夢 千年後誓った逢瀨 この道の果て——— 十重二十重に 綴る恋花 其は愛しき艷姿 咲くは花 奏でる調べ 花吹雪と舞う君 咲いて散り何時か辿りつく 神話の恋語り 往くは人 変わらぬは想い 夢見たあの面影 春が來て二人また出逢う コノハナ サクヤ