夕暮れ 遊ぶ子供らも家路を急ぎて 宵闇(よいやみ) 僕と此の町をそっと包む 散りゆく 白き梨の花 茜に染まりて 目の前 ふわり舞い上がる 紅き空へ あゝ 強き風に繰られ あゝ 花よ 何処へ向かう? はらはらと舞い散る花吹雪 風が止んだならその時 儚く地上に落ちてゆく 行き場を失くし ひらひらと手のひらすり抜ける 両手伸ばしてみるけれど 儚く命を終えてゆく 燃え立つ夕陽に照らされ 暮れゆくそんな帰り道 遠くにあなたが 其の時胸に吹き抜ける春の風よ あゝ 甘き風に寄り添って あゝ 花よ 肩に止まれ きらきらと煌めく花吹雪 風に舞い上がり飛び立ち 優しく此の手に止まってる 蝶々の如く ゆらゆらと揺らめく此の想い 独り歩く道の上で 出会ったそよ風信じたい 刹那の夢だとしたって きらきらと煌めく花吹雪 風に舞い上がり飛び立ち 優しく此の手に止まってる 蝶々の如く ゆらゆらと揺らめく此の想い 独り歩く道の上で 出会った希望を信じたい 刹那の夢だとしたって