[00:22.78]風が紡ぐ街へと 一人荷を背負い [00:32.40]鼓動の先を告げる絆を 今はまだ知らずに [00:42.6]遠く離れし郷里(さと)の願いを抱いて [00:51.58]道行く人に尋ね歩く この風の行方を [01:03.99]かつて災いを運んできた種は [01:12.79]何れまた同じ業を積み上げるのだろう [01:25.68]根源を繋ぐ螺旋の木よ [01:34.81]この地に住まう者 全てに伝えて [01:44.84]もしも明日を包む光を望むなら [01:54.46]新たな道の先をどうか拒むなかれ、と [02:03.54]旅空の下過ぎゆく 小さき邑々(むらむら)は [02:13.16]朽ち果てて忘れ去られる 病に蝕まれて [02:51.61]古き縁(えにし)を辿る掟を廃せば [03:01.17]凝り固まった鬱念が 其を許さず縛り付ける [03:10.79]遠き大地よりもたらす 異郷の知と技を [03:20.47]否定されて踏みつぶされて 何も救えぬことを知った [03:30.7]苦しむ人がいる それを和らげる術もある [03:39.25]けれどそれを望まぬ者に どうしてこの手を伸ばせようか [03:48.84]諦めに沈んだ私に <嘆かないで 外つ国人よ> [03:53.99]ほのかに笑いかけてくれた <貴女の厚意を疑いはしない> [03:58.0]少女が語る古よりの <けれど風と歩んできた> [04:03.86]約束 即ち…… <我らには我らの法があるのです> [04:10.4]風と大地へ捧ぐ生命(いのち)を 少女は抱き逝くのだろう <風と生きる我らの約束> [04:19.72]無力に立ちすくむ私に ただありがとうと笑って <恐れはしないわ 誇りにこそ思う> [04:29.63]優しき魂に安らぎを 愛しき心に祝福を <螺旋のゆりかご 再び廻るから> [04:38.84]君が守らんとしたこの地に 私は挑もう何度でも <気付いてください また逢えたなら>