二人は離ればなれ 今宵も幾度目かのひとりの夜 降り続いた雪が 幼い日々を淡く白く染めた 私はひとり今も檻の中 孤独を感じたことはなかった そう、彼女に出会うまでは 降り止まぬ雪、白く照らした 二人が出会う世界 つないだ手には憶えのある、これは孤独? 彼女はいつからか 姉は連れてきて館に招かれた 降り続いた雪は 私の空白の過去を映すかのよう “私は何がしたかったのか どうなりたかったのか” 彼女の手を差し伸べて言った 「あなたはあなたのままでいい」 なにかが弾ける予感 つないだ手には憶えのある、優しい記憶