それは 鉛をまとった 張りつめられた こころの支配 気づかないまま 押し寄せる 潮が満ちていくような 物語 そこは 青く閉じ込める 敷き詰められた 鏡の世界 隠した思いを 透かし出す 見せしめられた 無意識のログ 溢れ出す残像に 届かない声が消える 覗かれた途切れる過去 澄み渡る記憶が残る   そこに さわれば消えていく 傷付けられた 偽りの原基 苦しまないように 見せかける 粛清された かじかむ意識 ある夏の晴れた日 繰り返し漏れだした 流れる血のように さわれない記憶に触れる ああ逃げられない にげたくない さけられない いきたくない もどれない もうききたくない やりたくない させたくない 失わない わたせない そうゆるされない すてられない けしたくない 見せたくない わすれない こうするしかない おもわない 考えない くるしまない やるせない   垂れ流された時に 離れない焼き付くネガ 映し出す面影が しまい込む記憶に触れる あの夏のこの場所で 背けない焼き付く目が 離せない思い出と 繰り返し同じ夢みる