遠く近く、落ちる雫 水槽を逃げた魚 追いかけて 朧気の撓るカラダ 雨降りの匂いは濃く ひろがる甘露な傷口 そっと一撫でた 濡れた灰色の国 飛沫あげ瞬く虚の星 赤い唇にまた飲まれた 薄むらさきの明りを 冷たく擽る青白い指 曇る窓に残した 秘密の合言葉 古道を漫ろ歩く影 灰かに色付いた 濡れた灰色の国 飛沫あげ瞬く虚の星 赤い唇にをまた湿らす いつだって 誰にもわからないように 冷たく擽りあう白い指 曇る窓に残した 秘密の合言葉は「█████」