籠より出で 解き離れし 揺れる灯火 か細き 静かな雪 道を進めど 裏の足音 残らぬ 小さき炎 背負いし罪を 今なお 誰が咎める ここで消えるか 進み果でるか 何れ待ち受ける 暗闇よ せめて片隅で瞬く 想いのみは 灰となる日まで 隠さぬよう その身に宿りし 偽りの加護 逃げ出せど 命に付き纏う 夢の中 胞げな愛 小夜なら 星に溢れた 遠い日々よ 暖かな手 景色よ去ることなかれ 籠より去ぬ 小さき光 凍てつく風に 消えゅく