[00:00.265]君は産まれ僕に出会い春を憂い秋を見た [00:14.198]記憶を辿る過程で あどけない君の写真に [00:28.032]認めたのは 僕が所詮季節すら知らない事 [00:41.978]現在では声を失くした君だけが映す月花 [00:57.183]「当てにならないことばかり」って [01:00.329]嘆いたこの舌の根でさえも [01:03.382]乾く前に期待を仄めかす [01:10.183]まるで手応えの得られぬ夜 [01:13.434]また一つ小さく冷えていく生命を抱いた [01:21.664]雪に生れ何時も笑い雨を嫌い此処に居た [01:34.531]確かなのは只唯一君のさっき迄の温もり [01:48.928]「何が悲しい?」と尋かれたって [01:51.693]何も哀しんでなど居ないさ [01:55.358]丁度太陽が去っただけだろう [02:01.497]微かな希望と裏腹に [02:04.475]ごく当たり前の白け切った夕日を迎えた [02:36.196]独りきり置いて行かれたって [02:39.470]サヨナラを言うのは可笑しいさ [02:43.040]丁度太陽が去っただけだろう [02:49.471]僕は偶然君に出遭って [02:52.631]ごく当たり前に慈しんで 夕日を迎えた [03:02.652]さあもう笑うよ [03:08.459]---