じっと眠る季節越えて今こよみは弥生 梅の枝すわる一羽は朝日見つめている この少し冷えた空に透き通る春のこえ 風がやみ刹那 しんと耳澄まして聴こえる うえた種は芽吹き 芽吹く芽は 花になり 夜が更けて 曙のたよりを聞きます じっと眠る季節越えて今こよみは弥生 梅の枝すわる一羽は朝日見つめている この少し冷えた空に透き通る春のこえ 風がやみ刹那 しんと耳澄まして聴こえる 過ぎた雲を追って 歩いた距離 果てなく 木陰で 暁の記憶をたどります じっと眠る季節越えて今こよみは弥生 梅の枝すわる一羽は朝日見つめている この少し冷えた空に透き通る春のこえ 風がやみ刹那 しんと耳澄まして聴こえる 今年も季節は街に花の色奏でる 赤く染まる頰 涙そっと指であつめた この少し冷えた空に透き通る春のこえ 風がやみ刹那 しんと耳澄まして聴こえる