欲しいと強請ったのは忘れ種 暗黙 体内を泳ぐ 待ち焦がれて焦げてしまいそうな魚 迎え入れ三本並んで 臥せる枕元 意識集めている 裸足は汗ばみながら吸い込まれてゆく 渦に沿って 真っ赤な夜は優しく包み込んで鱗を燃やした 待ち焦がれた焦げた中身 無駄だと言うが届いている 欲しいと強請ったのは忘れ種 皆目見当つかない 不貞腐れて腐ってしまいそうな魚 迎え入れ三本並んで 臥せる枕元 意識集めている 裸足は汗ばみながら吸い込まれてゆく 渦に沿って 寄せ合った理想の未来 秤にかけたのは知りたいその価値 笑えばいい指を差して 特別な 特別な 真っ赤な夜は優しく包み込んで鱗を燃やした 夜明けの冷めかけの食卓 並んだまま眠る魚