[00:00.00] 作词 : 椎木知仁 [00:01.00] 作曲 : 椎木知仁 [00:16.53] 助手席の窓から一目覗いた [00:20.12] 観覧車がきれいだった [00:23.43] 今年最後の花火のようだった [00:30.63] 「乗りたい」という君に頷く僕に [00:34.55] 工事の看板の彼が [00:37.75] 深く頭を下げていた [00:44.16] 優しいだけが優しさじゃないとどこかで分かるのに [00:51.46] それでも優しさばかり追っている [00:58.22] 少し寒くなってきたね [01:02.46] また長い冬がくるね [01:07.14] 「きれいだったこの夜景も [01:10.90] 朝が来れば違う顔だ [01:14.57] 今の僕らと似ているように見えない? [01:21.76] 観覧車は昇って あとは落ちてくだけだ」 [01:28.86] とは言わずに抱き寄せてキスをした [01:36.98] カラオケで上辺だけを見せ合った [01:40.86] こういう場は苦手で誤魔化していた [01:44.53] 知らない曲にタンバリンが鳴っていた [01:51.42] 必要のないものにすら必要とされたかった僕は [01:58.73] 必要のない相槌を打っていた [02:20.85] 一人の部屋では針を突き刺して [02:28.12] たまに傷口を開いてた [02:34.65] 優しい悶絶 特別だったから [02:42.73] 痛くないと分からなかった [02:48.21] この傷が見えないように [02:51.63] もっと近づいてきてよ [02:55.05] この傷が見えるのなら [02:58.53] そこだけを舐めてみてよ [03:03.42] 「本当はもう気付いてるよ [03:07.20] あなたは傷も痛みも知らない [03:10.91] 悲劇を気取って教えて欲しいのよ [03:17.79] このゴンドラから観覧車は見えないじゃない」 [03:25.22] 窓に映る真逆の君が話す [03:32.29] 僕らの花火が散って [03:36.06] ふと振り返るともう [03:39.60] 観覧車は真っ黒の鉄だった