いつかは訪れる 終わりを此処で待とう 大丈夫、ひとりでも 必ず 星は降る 古より紡いだ 風が途切れてから さよならの歌だけが 上手くなるばかり 紅く散った花は咲う 灰は頬を掠め舞い飛ぶ 魔法が沈黙した日 失くした理由を知らない 高く白波に大きな帆を広げて 名残の澪をなぞる 瞬きひとつ 翡翠に溶ける 貴き竜は神話となり 夢の中で今も息づく 交わした約束だけが 永久の地で輝く 遥か地平へと隠れる陽に委ねて 名も無き時間を想う 移ろう空にさざめく祈り 千を越えて 行きて帰りゆく 最果ての世界へ