[ti:] [ar:] [al:] [offset:0] [00:02.25]のちのおもひに [00:08.24]梦はいつもかへつて行つた [00:11.64] 山の麓のさびしい村に [00:15.77]水引草に风が立ち [00:18.18]草ほばりのうたひやまない [00:20.64]しづまりかへつた午さがりの林道を [00:26.57]うららかに青い空には阳がてり [00:29.76]火山は眠つてゐた [00:33.85]そして私は [00:36.57]见て来たものを [00:39.05]岛々を 波を 岬を 日光月光を [00:47.61]だれもきいてゐないと知りながら [00:50.24]语りつづけた…… [00:55.89]梦は そのさきには もうゆかない [01:02.06]なにもかも 忘れ果てようとおもひ [01:05.91]忘れつくしたことさへ [01:08.33]忘れてしまつたときには [01:13.26]梦は 真冬の追忆のうちに冻るであらう [01:19.33]そして それは戸をあけて 寂寥のなかに [01:25.43]星くづにてらされた道を过ぎ去るであらう