[ti:] [ar:] [al:] [offset:0] [00:02.41]虹とひとと [00:07.51]雨あがりのしづかな风がそよいでゐた [00:10.94] あのとき [00:13.82]丛は露の雫にまだ濡れて [00:17.69]蜘蛛の念珠も光つてゐた [00:21.53]东の空には ゆるやかな虹がかかつてゐた [00:27.67]仆らはだまつて立つてゐた 黙つて! [00:35.99]ああ何もかもあのままだ おまへはそのとき [00:42.52]仆を见上げてゐた [00:46.03] 仆には何もすることがなかったから [00:51.25](仆はおまへを爱してゐたのに) [00:55.20](おまへは仆を爱してゐたのに) [01:02.69]また风が吹いてゐる また云がながれてゐる [01:10.10]明るい青い暑い空に [01:13.51]何のかはりもなかつたやうに [01:16.36]小鸟のうたがひびいてゐる [01:19.69]花のいろがにほつてゐる [01:24.53]おまへの睫毛にも [01:27.16]ちひさな虹が憩んでゐることだらう [01:32.82](しかしおまへはもう仆を爱してゐない [01:37.44]仆はおまへを爱してゐない)