家のない子の する恋は たとえば瀬戸の 赤とんぼ ねぐらさがせば 陽が沈む 泣きたくないか日ぐれ径(みち) 日ぐれ径 ————————— たった一度の 恋なのと 泣いてたきみは 人の妻 ぼくは空ゆく ちぎれ雲 ここはさい涯北の町 北の町 ————————— ひとり旅立つ 思い出に 旅行鞄に つめてきた 浜昼顔よ いつまでも 枯れるなぼくの愛の花 愛の花