消えかけた鼓動から 零れ出す声を閉じ込めて 暗い森 静寂の 音を切り裂いてGretel 泣きそうな顔は見られたくなくて カーテンに隠れ息をした ビルの隙間縫って滑る風に 撫でられた世界が軋んでいく 愛は欲しくないし くちづけもいらない 温い優しさを突き放して 夜に覗いた月 晒す僕の罪 誰の手にだって渡さない 残酷に動き出す 時間の中で許されたい 籠の奥 課せられた 鎖を解いてGretel 雑踏の中で俯く横顔 夕に染まる空に錆びていく 傷つくのはイヤじゃない 淡い痣 苦い傷も 繰り返せば強くなれるの (口減らしされた情動 手放しかけていた構想 飢えた孤独 骨を差し出してやり過ごす 肝心な答えは はぐらかしてしまえば 見えなくなってそのまま ただ流されて触れぬまま) 涙ごと守られる 哀れな少女じゃいられない 見え隠れオボロヅキ 知らない顔映し出す 魔女に怯える限り 何も得られないよ お菓子より武器を 虚勢じゃなく強さを 消えかけた心から 零れだす声を閉じ込めて 独りでに生きてゆく 誰にも僕を渡さない 迷いより撃ち抜いて 綺麗なジュエルならいらない その檻を蹴破って 戦うためにGretel