真夏に降る雪のように誰にも愛されず この大気に融けだした心は—— ああ…… 遠く空を眺めて 歎くような詩を聴いた 問いかけた詞は一瞬、 時を止める 進むべき未来には 祈り続けた安を 変わらない過去には 摇るぎない優しい調を 透明な予感を手繰り寄せ 辿り着いた場所に立ち 羽ばたけたら 目指していく場所は ただ、一つ 真夏に降る雪のように誰にも愛されず この大気に融けだした心は少し冷たくて もし世界が明日終わることを知っていても—— 迷い続ける心が告げる術を忘れていた 壊したくないものに 答えを求めているけど この腕を擦り抜けてしまう 脆さにさえ 哀れみを期待して 约束も忘れられずに 過ぎ行く季節を歎いても 奇跡は起こらない ありふれた想いに飾られる 明日に迷いを捨てて 彼らはいま、 この場所を選んだから 生きて 真冬に咲く花のように誰にも見守られず この大地還りゆく心は少し儚くて たとえ明日が昏い闇に包まれたとしても—— 惑い苦しむ心が進む道を忘れていた 真夏に降る雪のように誰にも愛されず この大気に融けだした心は少し冷たくて もし世界が明日終わることを知っていても、 この空と土を生きた私はきっと迷わない