古びたピアノに 黄ばんだ五線紙 口に出るのは つぶやきの音符 空は低いまま 窓は閉ざしたまま 愁いの手紙 にじむインク おかわりありませんか 旅の空です さびしさをこらえて 陽気な文字で きしんだ机は ノスタルジーの音 よぎった想い出まで 埋れそう 外は雪になります 白い街です 大きな襟立てた人が過ぎます ノートにはさんだあなたのポートレート 今夜は枕元で 呼びかけて 今夜は夢の中で あたためて