[00:12.60] どうせいつかは土に還ると [00:17.10] 出鱈目(でたらめ)ばかりの人間様が宣(のたま)った [00:21.36] 塞(ふさ)ぎ込んだこの目が零れ落ちた [00:28.39] [00:30.58] どうにもこうにもならないことが [00:35.63] まるで秋深い日の果樹園の葡萄のようになっている [00:40.37] 紫色の粒があなたにも見えるなら [00:48.48] [00:49.29] あの街が見える丘で [00:54.15] 僕は大きな旗を振っているよ [01:00.18] 天国まで続く道を探すため [01:07.87] [01:10.47] しがみついても振り落とされた [01:14.91] 狂おしいほど他人(ひと)の泣き声が耳に付いて [01:19.88] 素敵と言われる絵画さえも目障りだ [01:26.74] [01:28.80] タ日が海に沈んだ日 僕の傍らで [01:33.62] あなたの涙が [01:34.57] 洪積世(こうせきせい)の化石になってしまったんだ [01:38.42] 行き場のない思いやりが羽をつけたから [01:47.39] [01:47.78] あの街が見える丘で [01:52.67] 僕は小さな声で泣いているよ [01:59.04] 天国まで響く鈴を鳴らすため [02:07.04] [02:36.97] いつになっても変わらないことを [02:41.88] [02:43.99] のように捜し回っている [02:46.52] 真理と呼ばれる決まり [02:48.27] きったシナリオを笠(かさ)に着て [02:53.69] [02:55.81] 回り続ける方位磁石の針を指で止めて [03:00.59] 澄み渡る空へ途方もなく歩き続けるとしよう [03:05.33] 束の間だとしてもあなたの未来が [03:08.69] そこにあればいい [03:14.32] [03:14.69] あの街が見える丘で [03:19.45] 僕はのどかな日々を謳(うた)っているよ [03:25.44] 天国さえ霞む風を浴びるため [03:33.12] [03:35.67] いくつもの眠れぬ夜を抱え 僕は行くのだろう [03:40.96] 喜びと言い換えられるような [03:42.25] 悲しみを轍(わだち)に残し [03:45.07] 名もなき花はやがて 枯れ果てた [03:51.86] [03:54.35] そうそう、過ちはいつの日も繰り返される物だから [03:59.85] 傷付いた心でも生きられるだけ生きてみようと思う [04:03.82] そんな決意が蓄積し 黄昏になるのだろう [04:11.94] [04:13.01] あの街が見える丘で [04:17.91] 僕は静かな歌を聴いているよ [04:24.04] 天国へと宛てた手紙を出すため [04:32.17] [04:39.16] [04:48.45] [04:56.75] [05:01.52] おわり