彼女は約束をした 夏が来たら暮らすことを 僕は仕事を変えた かせぐために 昼も夜も働き 君には打ち明けた筈だと 信じ続けていた 寒い朝突然に 彼女は消えた 僕たちはもう何もさがさないだろう それぞれに街を去り 逢うのをやめた 三人の週末は色を無くす 彼女はいつも通り その日のすべてを話した 君に逢っていたことも 知っていた 僕はできた奴じゃない 君を殴り飛ばし 友情を笑えば良かったのか 僕たちは十年後 あの頃の様に 波を受け風を切り 海原を行く それぞれの新しい 家族を迎え 輝いた航跡を振り返らない