かわいい子猫が雪にうもれてる 子猫は遠目でわたしをみつめてる ねえ 凍えそうだよ 雪の白くひかる夜のことなの オレンジのマフラー巻いて連れ帰るの ほら 暖かいでしょ いつもと違う道を歩いてみる 壊れかけの街灯がピカピカしてる たぶん もうすぐだよ 小路の向こう窓明かりがきれい キャンドルライトがなぜか目に沁みるの でも いいよね ほら いちばんはじめの 気分なんて 変わりやすいから 分からないけど わたしの前には なにもないよ だからなんでも つめこんでみたいの 4畳半の部屋に子猫と帰る ちいさなコタツでふたりまるくなるの ああ 夢心地だね 空の黒くせまる夜のことなの 意味もなくテレビのチャンネルをまわして そう イルミネーション いつもどおりの夜とすこし違う そとに広がるいちめん銀色の世界 ほら 輝いてる とおり過ぎてゆく時間がまばゆい つぎの1秒がまたひとつ新しい よね なんてね ほら いちばんはじめの 気分なんて 変わりやすいから 分からないけど わたしの前には なにもないよ だからなんでも つめこんでみたいの