そっと うまれて 揺られた すこし ふわりと 浮かんだ ひとみ とじたら 映った けしき じわりと 滲んだ きのう みたのは 明日で あした みるのは 昨日で つなぐ わたしは 何時もと おなじ かおかは 知らない  ふいに ぐらりと 気持ちは さわぐ こころが 切ない とだえ とぎれた 貴方の かおは いつもと 同じで のばす かすんだ 手のひらは はらり とけては 薄れてく つかむ あなたの 手のひらは するり ゆびから 解けてく いつも ことりと 左の むねが さしだす 毎日 すてて すてられ 私は わすれ わすれた 日常 のばす かすんだ 手のひらは はらり とけては 薄れてく つかむ あなたの 手のひらは するり ゆびから 解けてく きっとわたしはただ独りで ぽつりぽつりことばを紡ぐ きっとあなたはただ一人で さらりさらりことばを綴る ずっとわすれていた世界は くるりくるりうたを歌った ずっとながめていた世界は ぐるりぐるりうたを謳った きっとわたしはただ独りで ぽつりぽつりことばを紡ぐ きっとあなたはただ一人で さらりさらりことばを綴る ひかりさしこむこの部屋には きらりきらりしろい幸せ ひかりあたえるこの部屋には ぴかりぴかりしろい寂しさ からりぬけがらになる私 ひらりひらりわかれを告げて からりはれわたる青空に くすりくすりえがおで告げた