[00:01.00]憂鬱な都市に一人 真昼の風景を一片 [00:11.50]沈む地下鉄の駅 ノスタルジア行きのホーム [00:21.50]生ぬるい風吹きつけ みだれ髪の頁ひらひら [00:34.00]埃っぽい座席に 腰掛けて地下を滑る [00:44.00]出逢った日に恋をした うす紫色の春の夜 [01:06.00]この場所はあの日から何キロメートル [01:12.00]ずっと二人はそばにいるけど [01:17.00]向かいの季節に眠る恋人同士 [01:22.30]思い出揺らす六月の午後 [01:26.50]何も変わない月日が流れて行くだけ [01:39.00]捩れだ摩天楼を定刻通りの汽車が走る 君を乗せて [02:03.00]曇りのち雨の予報 降り始めた雨はしとしと [02:15.00]浮ぶ灰色の街 路地裏のカフォーへ急ぐ [02:25.00]コーヒーの煙ゆらゆら 窓硝子零れ落ちる雨粒 [02:37.00]繰り返してる日々は あとどのぐらい続くの [02:47.00]出逢った日に恋をした うす紫色の春の夜 [03:09.00]五月雨るる午後は少しセンチメンタル [03:14.00]ずっと二人はそばにいるけど [03:20.00]そっと開いた黒い蝙蝠傘 [03:25.00]思い出濡らす六月の雨 [04:12.00]夕闇が辺りを染めても降り続く雨 [04:29.00]このまま二人は いつもと同じ夜を過ごせなくて [04:39.00]思い出ばかりが遠ざかる いつかくれた愛の言葉 [04:50.00]街を濡らす冷たい雨は あの日二人見ていた海に似ている [05:01.00]いつの間にかすれ違っていた さよならも言えないまま [05:13.00]夜の灯をひとつひとつ繋いで 今すぐに逢いに行きたい [05:29.00]雨雲の街へ