川の淀みに 石を投げる 何という寂しい 水の音か 思い出は にがい あの娘は 远い―― あー雪国の いで汤の町よ 生きて逢う日は またとないが 面影にひかれて 北の旅へ 一年も 过ぎて あの娘が 恋し あーあの夜の いで汤の宿よ 山のふもとを 汽车が通る 何という佗しい 汽笛(ふえ)の音か 思い出が つらい あの娘に 済まぬ あー雪国の いで汤の駅よ