光の ヴェールが 空から 舞い降り 優しくふたりを 包んで溶けてゆく その暖かさ 温もりを感じてる あなたの手と肌 触れて確かめてる いま ここに在る 存在が 天の糧にも等しい 唇からにこぼれる言葉 まだ知らぬあなたの名前を 刻む。あふれる。 アナタヲ。シリタイ。 Ah… Ah… 光の ヴェールが 土へと 拡がり 始まりを告げ 時の声 彼方より来る 鈍色(にびイロ)の空 二つに割れた雲間よ 生れ落ちゆく 生れ落ちゆく 魂を 二つ包んで 慈しむ 神の御手よ 木より鳥は生まれ 囀る 水より魚(うお)は生まれ 泳ぐ 飛び交う。胡蝶。 青々と。麦(むぎ)。 Ah… Ah… あなたの瞳の奥 映る わたしの影が揺れて 消える その薄桃の 頬に触れたい Ah… Ah… 優しくふたりを 包んで溶けてゆく その暖かさ 温もりを 信じてる あなたの手と肌 触れて確かめてる 今ここにある あなたの あなたの 愛しさを 知る