またあたしひとり 行く処もないわ 暖かい家もあたしどこにもない もう夜だね 今夢をみよう 人みな眠る夜 ひとりで歩こう あの人思えば幸せになれるよ 街は眠り あたしはめざめる ひとりでも二人だわ いない人に抱かれて ひとり朝まで歩く 道に迷えばみつけてくれるわ 雨の歩道は銀色 川も妖しく光る 闇は樹に星明り 見えるのはどこまでも二人だけ 知ってる 夢みるだけ 話相手は自分だよ あの人なにも知らない だけど道はある 愛してる でも夜明けにはいない 川もただの川 あの人 いない世界は 街も樹もどこも他人ばかりよ 愛しても思い知らされる 一生 夢見るだけさ あの人あたしをいらない 幸せの世界に縁などない 愛してる 愛してる 愛してる でもひとりさ