今日もまた日が沈みます 今日も当たり前のように あなたという存在さえまるで何もなかったかのように お祭りの時に押し寄せる人並みを避けて はぐれないように一度だけ繋いだ手の温み 戻らないと誰もが言います 私の手はまだ暖かいのに 可愛い そっと誰かが言います 私はこんなに幸せなのに 波間に流されて追いつきたい 泣いて腫れた私の目も もうすっかり治りました 私の周り誰もがいつも通り暮らしていきます あなたと過ごすと楽しくて時が止まってた うちに着くのが寂しくて訳もなく歩いた 二人で見た銀杏の並木は 今はもう葉が落ちかけています 可愛い そっと誰かが言います 私はこんなに幸せなのに 波間に流されて追いつけたら 二人で見た銀杏の並木は もう幸せに実をつけています 可愛い そっと言う人も消えて 当たり前に日が暮れていきます 私の存在もなかったように