君と僕が初めて 出会った真冬の週末 あと何日か後には クリスマスだった 街は少し浮かれて 急いで歩けば 突然 荷物抱えた二人 ほら ぶつかった 洋書屋の店先 紙袋が破かれて 買ったばかりの画集まで 道に広げたのさ ジングルベルが流れていたね 見つめた瞳 ごめんねなんて忘れるくらい 何かを感じたのさ 空の雪が君になった 君と僕はそれから やっぱり愛し合ったよね 運命的な二人と 信じていたけれど いつのまにか 二度目の 季節がこの街 巡れば 赤い糸の誓いさえ もう切れそうさ ケンカする度に少し その長さも長くなり 接吻だけじゃ戻らない 君と僕の心 ジングルベルは まだまだ早い 9月の終わり レコードに針 落してみても ノイズが走るだけさ 青い風が 君になった ジングルベルが 流れていたね ここの部屋だけ サヨナラなんて言えないくらい 無理して 口ずさんだ 窓の雲が 雪に見えた 君と僕が別れて 初めてわかったことだよ 一番 大切なのは お互いだった そんな想い伝わり サンタのように照れながら ジングルベルを歌った 君が帰ったよ