[00:06.26]1884年、明治十七年に 音楽の教科書に始めて取り入れられて以来 [00:12.78]長く人々の心に溶け込むこの曲 [00:17.89]ところがこの歌 日本生まれの歌ではなく [00:21.95]もともとは アイルランド民謡だったのです [00:26.75]その当時は 「庭の千草」という題名ではなく [00:31.70]日本の国花 菊でした [00:35.62]夏の終わりに寂しく咲く一輪の花 という原詩を [00:40.85]訳詩の里見義は あえて初冬に残り咲いた菊として [00:47.08]冷たい霜にも負けず 凛々しく咲いている姿に書き換えました [00:53.45]この詩は 耐えて花を咲かせるという [00:57.45]日本人の気質に 多いに受け入れられたのでした [01:40.16]庭の千草も 虫の音も [01:51.30]枯れた寂しく なりにけり [02:02.84]ああ 白菊 ああ 白菊 [02:17.88]一人遅れて 咲きにけり [02:52.04]露にたわむや 菊の花 [03:03.55]霜におごるや 菊の花 [03:14.59]ああ あわれあわれ [03:23.43]ああ 白菊 [03:28.13]人の操も かくてこそ [04:33.80]ああ あわれあわれ [04:40.66]ああ 白菊 [04:49.71]人の操も かくてこそ