回(めぐ)る歴史 運命の人よ 時代(とき)を超えてまた出逢いましょう かつて 此処は黄金の都 光り輝く 別離(わか)れさえ 落陽に怖いほど 真っ赤に染まったプラハ 刹那ほど美しい… たった一秒でも さよならは逢った瞬間(とき)に知ってた 心だけで告げてた愛を そっと呟いた… 去ってゆく背中に たった一度振り向いたあなた カレル橋を渡りきる前に すべて捨てて駆け寄りたかった… だけど私は手を振った 街にまた遅い春 やって来て知った 無常 雪は溶け 草花は そっと 芽吹くのに あなたへの降って止まない想い 私だけが積もらせ 凍え 立ち止まっている… 待っていたのあなたを 宿命(さだめ)さえも引き裂けないもの 心だけは添い遂げていくわ 対の夢は灯籠のように 流し還そうモルダウへ さよならは逢った瞬間(とき)に知ってた 心だけで告げてた愛を そっと呟いた… 去ってゆく背中に たった一度振り向いたあなた カレル橋を渡りきる前に すべて捨てて駆け寄りたかった… だけど私は手を振って 回(めぐ)る歴史 運命の人よ 時代(とき)を超えてまた出逢いましょう かつて 此処は黄金の都 光り輝く 別離(わか)れさえ ~終わり~