雨の日に仆は道に迷ってる びしょ濡れのくつで坂道をたどった。 “いいことないかな?”仆のそんなつぶやきは 雨にけぶる町に すひこまれてしまった。 雨は降る、町にそしてココロに。 また雨は降る、伤だらけの旅人。 若き日のあこがれひとつひとつを 舍てさりゆく历史。それが人生だった。 雨の日に、仆は道に迷ってる ひゃうし拔けするくらゐ、町はしづかだった。 バスがゆく、仆の目の前通りすぎて。 目的地に向かって行ったり来たりしてゐる。 道に迷ってさまよふ旅人 ココロの隙间に雨がシトシト 雨は降る、町にそしてココロに。 また雨が降る、伤だらけの旅人。 道に迷ってさまよふ旅人 ココロの隙间に雨がシトシト カラスが一羽“アホウ”とないて飞んだ。 目の前の日々が仆の全てか バスに乘り、仆は摇られてゆくよ。 目の前の日々が仆の全てだった 仆の全てだった 伤だらけの旅人