[00:00.00] 作曲 : 瞬火 [00:01.00] 作词 : 瞬火 [01:30.80]剥(む)き出しの骨を 爪で つと掻(か)き裂く [01:42.86]虚(うつ)ろなる病(や)みの 睡(ねむ)り醒(さ)ます様に [01:53.59] [01:54.75]抑えきれない 欺瞞(ぎまん)の棘(とげ)が [02:05.06]此(こ)の身を刺す 謀(はかり)を 張り巡らして [02:16.80] [02:38.04]世に仇(あだ)なすのが悪 [02:42.58]其(そ)れを誅(ちゅう)するが正義 [02:48.63]有事(ゆうじ)には再びその天地が返り [02:53.70]畢竟(ひっきょう)、私は今、悪か [02:59.22] [03:00.05]何かを果たし乍(なが)ら 誰かに疎(さげす)まれ [03:10.22]叫びは 返す返す 明かりを 探し求めて [03:23.07] [03:25.27]望みは 漂(ただよ)うだけ 凍(こご)える [03:35.61]哭(わ)が今 消えゆく 風に千切(ちぎ)れて [03:50.05] [04:37.91]無明(むみょう)の睡(ねむ)りに [04:42.95]疲れ 迷い 誰(た)そ彼(がれ)る [04:46.98]失意の韜晦(とうかい) 冥(くら)き星を数えて [04:55.14] [04:55.48]盞(うき)に浮かぶ花弁 深い闇を搖蕩(たゆた)う [05:03.54]胸に宿る火の鳥は 何時(いつ)の日か雁(かり)になる [05:12.45] [06:08.69]柘榴(ざくろ)に なり果てる 己(おのれ)の頭に [06:14.42]群がる 埋葬虫(しでむし)は 兄の面(つら)をしている [06:19.92] [06:20.07]殺(あや)めた数だけ 愛を手に入れると [06:27.57]無間(むげん)の奈落も 一躍(いちやく)に跳べると [06:37.66] [06:39.42]髑髏(どくろ)に 口付ける 虚栄(きょえい)の猿(ましら)は [06:44.89]そ知らぬ 素振りで 誰(た)が為(ため)に唄う [06:50.14] [06:50.42]殺(あや)めた数だけ 穢(あい)に塗(まみ)れていると [06:58.70]無間(むげん)の奈落に 真逆(まさか)に呑(の)まれると [07:08.55] [07:10.14]嗚呼(ああ) 徒(いたずら)に [07:14.75]一縷(いちる)の陽(ひ)を求めても [07:20.33]嗚呼(ああ) 一向(ひたすら)に [07:24.78]異郷(いきょう)の地に 転(ころ)びて落ちる [07:34.67] [08:09.26]渾(すべ)ては 渾(すべ)ては一族の名を賭(と)して [08:15.35]渾(すべ)ては 渾(すべ)ては亡き御父君(おんちちぎみ)の誇りを賭(と)して [08:23.14]犯した不文律(ふぶんりつ)も罪科(つみとが)も殺(あや)めた命さえも [08:30.69]あなたと新しい時代の理想郷の為(ため)だというのに [08:36.07] [08:37.60]もうよい、黙れ 詭弁(きべん)を弄(ろう)すな 政(まつ)れぬ虎よ [08:44.05]我(われ)は今、汝(なんじ)という夢魔(むま)を 燃やす [08:51.33] [09:04.90]振(ふ)り仰(あお)いだ 鈍色(にびいろ)の空に 夜を 連れてくる [09:18.70]激(ふれぶみ)よと 交わす言葉も 明(あか)る 色を 失ってゆく [09:34.16] [09:34.71]もう逃れられぬなら 此処(ここ)で果てるとも [09:41.69]只其(ただそ)れで 此(これ)以上 離れないのなら [09:48.53] [09:48.90]抱き寄せて 抱き締めて 抱き留めて もう一度 [09:55.97]束(つか)の間の 別離(わかれ)でも 曇(く)らさぬ様に [10:03.08]愛されぬ 相舞(あいま)えぬ もう二度と [10:10.71]惑(まど)う 夢の中(うち)に [10:14.53]彷徨(さまよ)う 声にならぬ嗚咽(おえつ)を 白い雪が嗤(わら)う [10:24.96] [10:26.11]抜け抜けと舞いおって 命乞(いのちご)いのつもりか [10:32.00]されど子は別じゃ 後(のち)の憂(うれ)いとなろう [10:37.70]殺してしまえ [10:39.19] [10:39.50]いやぁぁーっ!! [10:41.64] [10:42.36]何故(なにゆえ)このような惨(むご)い仕打(しう)ちを [10:45.97]己(おの)が命を取られた方が増(ま)しで御座(ござ)います [10:51.35]ああ この子だけはあの人に抱いて欲しかった [10:57.41]お許し下さい もう逢えませぬ [11:02.66] [11:45.03]望みは 漂(ただよ)うだけ 傲(おご)れる [11:55.48]嶺(ね)が今 移(うつ)ろうまで [12:03.42]其処(そこ)に降る雨は 躊躇(ためら)うだけ 凍(こご)える [12:16.52]哭(わ)が今 消えゆく 風に千切(ちぎ)れて [12:31.38]