雨が上がった後の匂いなんて ダイキライ ああ このまま独りでいさせて 生乾きの服の 袖を握りしめて 部屋の隅寝そべり 両目ギュッと閉じた からみつく室温に キミのこと重ねて 冷めそうなぬくもりを閉じ込めたかったんだ こんなに熱いのに 震えてる 雨が上がった後の匂いなんて ダイキライ 偶然の残り香 消されちゃいそう キミが触れた その一瞬を想うだけで 遠ざかる雨音と胸の動悸 ほら響きあう グラス一杯の水 キミを溶かしちゃって そっと一口ずつ 飲んでしまえたらな そばにいて いつだって 先走る感情 もどかしく塞き止める皮膚さえも邪魔になる 知りたい 全身で何もかも 空にかかった虹の橋だなんて ダイキライ 誰一人連れてはくれないくせに キレイゴトで塗り込められた現実より ヒメゴトも許される灰色の海に溺れるの 閉め切った窓の向こう 静寂が世界を包む 差し込んでく薄い光 お願い来ないで 独りでいさせて 雨が上がった後の匂いなんて ダイキライ 偶然の残り香 消されちゃいそう キミが触れたその一瞬を想うだけで 遠ざかる雨音と胸の動悸 ほら響きあう 終わり