何も聞こえない 空の色は茜 記憶はいつも やさしい手触り そっと微笑をくれる 紙飛行機 さっき 飛ばしたでしょう? はかなすぎる 放物線 ふりるら いつの間にか 大人になってたけど まちぼうけた雨上がり 驚くほど やさしい匂いがしてた ごろり寝ころんだ 畳の部屋ひとり 投げ出した膝 髪もとかさずに でたらめなメロディ鼻歌(うた)う 秘密なんて こぼれてしまうでしょう ひとさし指 立てて見せる ナイショね しなやかな 子供のまま そのまま すこし早い夕ご飯 湯気の真白(ましろ) あの日の匂いに似てる 紙飛行機 さっき飛ばしたでしょう? 嬉しそうに 頷いたね ふりるら いつの間にか大人になってたけど そこに行けばきっとある 驚くほどやさしい 匂いがしてる ふりるら ふるりら ふりるら...