「つくだ煮の小魚」 作曲∶さだまさし ある日 雨の晴れまに 竹の皮に包んだつくだ煮が 水たまりにこぼれ落ちた つくだ煮の小魚達は その一ぴき一ぴきを見てみれば 目を大きく見開いて 環になつて互にからみあつてゐる 鰭も尻尾も折れてゐない 顎の呼吸するところには 色つやさへある そして 水たまりの底に放たれたが あめ色の小魚達は 互に生きて返らなんだ 【 おわり 】