鳥も見ぬ遥かな海に 亡きアンチモネシアの伝説 Logにその名はなく ああ 鳥も寝ぬ不夜城の朝 あの歓喜に紛れて焼かれた 誰も知らぬ間に ああ 誰も見ぬ定かな過去に あのアンチモネシアの海鳴り 人は応え生きていた ああ 誰も寝ぬ窓辺で星は その隠喩を映してとまどう 人は応えず目を閉じる ああ 遠くから微かにただ淡々と来る まだ在るまだ在ると呼ぶように 晴れない霧の奥に耳を澄ませ まだ居るまだ居ると答えた 風も吹く偽造の空に あの格子を描いた電信 目を奪う閃光 ああ 風も止む警報の音 その沈黙を糧に始まる 人は応えず目を閉じる ああ 遠くから微かにただ淡々と来る まだ在るまだ在ると呼ぶように 晴れない霧の奥に耳を澄ませ まだ居るまだ居ると答えた