る(ru) 黒い鬣(たてがみ)を靡(なび)かせ 夜は静かに翼開(ひら)く ru 青い月が見守るのは 別(わか)れを嘆(なげ)く娘の唄(うた) 宝物(たからもの)を探し求(もと)め 若(わか)い瞳は旅に出(で)る 目指(めざ)す場所は遥か遠く輝いている 砂漠(さばく)のはてそびえ立(た)つ 黄金(おうごん)の城(しろ) まだ見ぬ世界へ 燃(も)え立(た)つ希望の灯(ひ) ru 燃える陽射(ひざ)しに溶けながら 爛(ただ)れた足(あし)で歩き続けた ru 凍(こご)る闇を潜(くぐ)りながら 幾千日を歩き続けた 長く続く旅路(たびじ)の中 錆(さ)びた瞳と痩(や)せた胸 全てを捨ててまで目指した「楽園」 それは砂(すな)の海に浮(う)かんだ蜃気楼(しんきろう) 乾(かわ)いた手の平(ひら) 擦(す)り抜(ぬ)ける幻 ru 黒い鬣(たてがみ)を靡(なび)かせ 夜は静かに翼開(ひら)く ru 青い月が見守るのは 別(わか)れを嘆(なげ)く娘の唄(うた)