[00:34.66]日ごと夜ごとに芳しき花に心奪われざらまし [00:41.97]あはれ愛おしきかな蝶々 [00:45.66]ここら殿方達はそこかしこ [00:49.94] [00:56.73]輝く絹の御髪、黒く濡れた眼、桜の頬は [01:04.09]全て全てそなたを惑わせるための禁断の甘い蜜 [01:11.83] [01:12.64]感じて、呼吸も忘れるほどに [01:19.42]夢のようなこの美しさを―― [01:24.28] [01:26.45]我がためなるは唄ぞ、舞ぞ、数多の供物ぞ [01:33.33]]さりとてなほ飽かずや [01:35.62]真にこの身にふさわしき華を [01:40.18] [01:42.76]ああ恋し、いとしや、をかしや [01:46.21]この美しさに霞むことなく輝き放つ [01:50.04]まだ見ぬ宝玉をいざたまへ [01:53.73]臆する者はよにあさまし [01:57.42]甘き声を聞くこともその視線投げかけることも許すまじ [02:10.50]ほら、ねえ――簡単でしょう? [02:15.91] [02:23.74]日ごと秘め事 [02:25.55]「誰ゆゑに乱れそめにし」われならなくに☆ [02:30.87]あな口惜しや [02:32.79]もののあはれ知らざる者ぞまこと空け者 [02:38.50] [02:39.17]さよなら永久に、裏切りの罪びと [02:46.45]命一つかけることもできず [02:51.86] [02:53.16]青ざめゆくはその唇、何よりもかたはらいたく [03:00.29]犯せし咎は御身をもって贖い給いし [03:07.32] [03:09.30]愚かなリ恋の戯れ [03:12.84]差し出すもののなかりせば [03:16.69]その魂とてげにあらまほしきものなりて、いざたまへ [03:24.01]敗者は朽ちてしかるべき [03:27.75]これぞかぐやの姫の宴、神楽の音色と共に鳴り響く [03:37.22]ほら、ねえ――嬉しいでしょう? [03:42.57] [04:06.68]屋敷の片隅にぽつり、あかりの灯らない部屋 [04:13.49]暗闇に響く悲鳴はいつまでも消えない